檀林巡路記

だんりんじゅんろき

増上寺の僧侶であった摂門(竹尾善筑)が記した関東十八檀林の順拝記。竹尾善筑(1781-1839)は明和事件で刑死した思想家・山縣大弐の孫であり、増上寺の寺誌である「三縁寺志」や、「十八檀林誌」なども著した。
関東十八檀林は浄土宗の僧の学問所として江戸幕府が定めた十八ヶ寺を指す。本書には著者自身が参拝した第一番増上寺から第十八番の光明寺までの18ヶ寺について、開山、寺領、境内堂舎、別当所、別院、坊中、山内名所などが記される。また、各寺院間にある村々の名や、他宗派寺院の概要、河川などについての記述があり、地誌の特徴も備える。

目録:
第一番三縁山[増上寺]、第二番小石川伝通院、第三番下谷幡随院、第四番深川霊巖寺、第五番本所霊山寺、第六番小金東漸寺、第七番生実大巖寺、第八番江戸崎大念寺、第九番瓜連常福寺、第十番飯沼弘経寺、第十一番結城弘経寺、第十二番たてはやし(館林)善導寺、第十三番新田郡太田大光院、第十四番鴻巣勝願寺、第十五番岩つき(岩槻)浄国寺、第十六番川越蓮馨寺、第十七番八王子大善寺、第十八番鎌倉光明寺

参考文献 森銑三「山縣大弐の孫竹尾善筑」(『森銑三著作集』第7巻)