十六羅漢圖贊集

じゅうろくらかんずさんしゅう

牧田諦亮氏旧蔵 図書館受贈後、修復改装『十六羅漢圖贊集』には、文久二(一八六二)年版本、文久三年版本、文久四年版本、さらには昭和初年版本などがあるが、本書はこれら刊本の原本である。刊本とその内容に差異があるのは、刊行のさいに手直ししたためであろう。増上寺関連の漢詩を集録した『緑山詩叢』を徹定が刊行したのは、嘉永三(一八五〇)年秋である。三十七歳の徹定は、増上寺新谷学寮にあって後進を薫育していた。『十六羅漢図贊輯録』の編纂を終えたのもこの年であり、徹定のひたむきな研鑚の日々を知ることができる。

『佛教大学図書館蔵貴重書図録(1997年発行)』より