黒谷聖人傳繪詞

くろだにしょうにんでんえことば

四周雙辺 版心「御伝」 袋綴 半面十一行 約二十二字 片仮名交り
縦二十九・〇  横十八. 五
(巻末刊記)時寛永三丙寅暦孟夏上旬
於四條寺町大文字町中野市右衛門尉開之

本書は知恩院蔵国宝の「法然上人行状畫図」四十八巻の詞書を片仮名交りに印成したものである。表題と本文題は「黒谷聖人伝絵詞」であるが、内題のみ「本朝祖師絵師」とある。本書は浄土教古活字版のなか片仮名の活字版として特色のあるものである。のち寛永二一(一六四四)年にこの版を製版に覆刻したものがある。上人を聖人に依ることから真宗系の人の刊行ではないか(藤堂祐範)といわれている。

『佛教大学図書館蔵貴重書図録』より