清凉寺縁起繪詞

せいりょうじえんぎえことば

京都嵯峨清凉寺の釈迦如来像の由来を記す絵巻。「釈迦堂縁起」ともいう。原本は清凉寺所蔵で、永正12年(1515)頃の成立。原本の詞書は青蓮院尊応准后(1432-1514)、絵は狩野元信筆とされるが、詞書の筆者は年代的に矛盾する。原本、本絵巻とも全6巻のうち第6巻は詞書のみで絵はない。
原本には彩色があるが、本絵巻は白描である。また、原本では細かく書き込まれている瓦の模様なども、本絵巻では省略されている。第1巻のみ、絵に「朱」「アイ」などと色の指定があり、一部に彩色が施されている。詞書の字体や改行位置、内容はほぼ原本と同じである。本絵巻は江戸時代中期頃の制作と推測される。

参考文献 梅津次郎「釈迦堂縁起」(『国史大辞典』) 、奈良国立博物館監修『社寺縁起絵』