選擇本願念佛集 寛永16年版

せんちゃくほんがんねんぶつしゅう かんえい16ねんばん

寛永十六年刊 無匡 版心[上冊]選擇上、[下冊]選擇下半面七行十六字 縦二七・七糎 横二一糎 袋綴 題簽 選擇本願念佛集上下(貼り題簽) 有訓

(刊記)今肆選擇者洛中流布本區區而文脱増 字異差且千因茲於當麻往生院御正本在 之令借覧文言點書假名遣御本為正引文異字並而冩又引文無之文字御正本 任在之書入之畢矣爰予齢既斜九旬雖餘 命不幾且思開山源空御報謝且爲將來弘 通學侶拭老眼之涙于板令興旃矣得念失 念無非解脱成法破法皆名涅槃十六章 段皆南無阿弥陀佛 手時寛永十六念己卯 三月十五日 知恩院三十二代檀蓮社雄譽松風八旬六 大谷寺仁納置板本五條七左衛門久重 彫刻

この本の刊行年である寛永十六(一六三九)年は、知恩院の諸堂が寛永十年に灰燼に帰すという大事故が突発し、御影堂の諸堂復興がはじまる年でもあった。刊行者である雄譽霊巖は、刊記に記すように今流布している本はあまりに字の脱増や誤まりが多いので当麻往生院本(元久本)によって開板したと記している。またこの本は従来焼ヶ版と称して非常に数少ない本であったが、しかし大正九年知恩院の収蔵庫より板木が発見され、十部を新慴している。

『佛教大学図書館蔵貴重書図録』より