原文

七夕(たなばた)

よはひもなかきうしの角(つの)文字(もし)よりまなぶ (ゑひもせす) 京のわらはへ硯(すゞり)をあらいつくゑをそヽぎて梶(かぢ)の葉(は)の あを空(ぞら)や織女(をりひめ)が恋の三十(みそじ)一字(ひともじ)をあどなき筆(ふで)にちらするなりし

解説

「七夕」は中国由来の乞巧奠と日本の祖霊信仰、棚機津女(たなばたつめ)伝説が習合した行事で、床の間に短冊をつけた笹飾りがしつらえられた部屋で梶の葉に習字をする子や屋外では川で文机や硯を洗う子の姿も見え、文芸技芸の上達祈願が表れています。