資料紹介~『図書館のプロが教える<調べるコツ>‐誰でも使えるレファレンス・サービス事例集‐』(31-3)

 レファレンス・サービスとは、図書資料、各種データベース等を駆使し、利用者の調査研究を支援するサービスです。当館では1階総合カウンター内、参考調査担当(図書館開館日の月~金 9:00~17:00)が行っています。

 レファレンス業務を行うための情報源を「レファレンスツール」といいます。辞典・事典・年鑑・白書等、主として「調べもの」に用いられる資料です。図書等の紙媒体とデータベース等の電子リソース(学内専用端末で閲覧可)があります。

 さて、今回紹介する資料は、この「レファレンスツール」を駆使して、効率のよい情報収集の方法をわかりやすく解説した、『図書館のプロが教える<調べるコツ>‐誰でも使えるレファレンス・サービス事例集‐』です。

 架空の公立図書館を舞台に、公共、大学等の図書館に勤める執筆者8名がキャラクターとして登場し、例えば、「海の日に関する法令とその由来を知りたい」「ミロのヴィーナスの復元図が見たい」など、利用者の要望に応じて、レファレンス・サービスに取り組む設定で記述されています。いわば「図書館レファレンス入門書」。知識、経験の浅い図書館職員はもちろん、利用者の皆さんに図書館での「調査のコツ」をつかむヒントを与えてくれる図書です。

 また、上述資料の著者の一人、高田高史氏の著書『図書館が教えてくれた発想法』では、調べるコツから「使いこなすコツ」をわかりやすく紹介しているので、この本も是非手にとってみてください。

 『図書館のプロが教える<調べるコツ>‐誰でも使えるレファレンス・サービス事例集‐
  浅野高史+かながわレファレンス探検隊著 柏書房 2006.9
  請求記号015.2||2009

 『図書館が教えてくれた発想法
  髙田高史著 柏書房 2007.12
  請求記号015.2||2011