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表示件数: 37

越境:“魯迅”之誕生

  • 李 冬木
  • 浙江古籍出版社
  • 2023.1

李 冬木先生(文学部中国学科)による紹介文

本書は図版14ページ、自序、15タイトルおよび121サブタイトル、附録、中国語・日本語・欧文索引、後書きで構成され、769ページからなる。中国全国十選選書プラットフォームで、「2023年度十大推薦書」に選ばれた。魯迅における日中近代文化交流史に興味があれば、読んでみてはいかがでしょうか。
紹介文あり

国民性

  • 李 冬木
  • 江蘇人民出版社
  • 2023.1

李 冬木先生(文学部中国学科)による紹介文

本書は「学衡爾雅文庫(近代概念史シリーズ)」第1輯の一冊であり、序文、第1~4章、結び、後書き、付表、索引で構成され、195ページからなる。本書を通じて、国民性という言葉において日中の近代思想文化交流を見ることができ、また「nationality」という言葉が日本語の「コクミンセイ」からどのようにして中国語の「国民性Guominxing」に変化したかを理解することもできる。これは中文の教材として読むだけでなく、教養書としても読むことができる。
紹介文あり

四月はいちばん残酷な月 : T.S.エリオット『荒地』発表100周年記念論集

  • 佐藤亨, 平野順雄, 松本真治(編)
  • 水声社
  • 2022.12

松本 真治先生(文学部英米学科)による紹介文

イギリスのノーベル賞詩人T. S. エリオットと言ってもピンとこないかもしれませんが、ミュージカル『キャッツ』の原作者と言えばどうでしょうか。2022年は、エリオットの代表作であり、現代詩の金字塔とも言われる『荒地』発表からちょうど100周年。日本T. S.エリオット協会では記念論集を刊行しました。100年の時を経た『荒地』の新解釈をはじめとした21の論考と『荒地』の新訳を所収。入門的な論考も含まれていますので、エリオットを知らない人には知るきっかけに、またすでに知っている人にはさらに知るきっかけとなります。
紹介文あり

おいしい味の表現術

  • 瀬戸賢一・編 味ことば研究ラボラトリー・著
  • 集英社インターナショナル
  • 2022.2

稲永 知世先生(文学部英米学科)による紹介文

本書は、コク・キレ・のどごしの意味は?生チョコの「生」って何?など、味にまつわることばを言語のプロが徹底的に分析しています。また、カレーやラーメン、お菓子の味のおいしさを、比喩やオノマトペを利用して効果的に伝える方法をわかりやすく解説しています。引用した東海林さだおさん、阿川佐和子さんなどの名文や、『美味しんぼ』『神の雫』『孤独のグルメ』『ワカコ酒』『忘却のサチコ』などグルメ漫画のセリフも味わい深く、図や表も多用し、解き明かされるレトリックの数々に驚かされ、日本語の奥深さを堪能できるでしょう。また、食にまつわる楽しいコラムも箸休め的に掲載しています。
紹介文あり

人はなぜ神話〈ミュトス〉を語るのか : 拡大する世界と〈地〉の物語

  • 清川祥恵(共編著)、斎藤英喜(歴史学部教授・分担執筆) 他
  • 文学通信
  • 2022.8

清川 祥恵先生(文学部英米学科)による紹介文

「神話」は、お話自体として楽しまれる以外にも、本や音楽のモティーフ、商品名、ゲームのキャラクター名として皆さんの生活に身近に溶け込んでいます。私たちが、普段気にもとめないほど自然に「神話」を受け容れているのはなぜなのでしょうか。あるいは、なぜ神話は、これほど魅力的なものとして語られつづけているのでしょうか。さまざまな時代や地域の事例を通して、人が「神話」とどのように接してきたのかを考える手がかりとなる一冊です。
紹介文あり

光源氏の生涯

和泉選書195

  • 上野 辰義 著
  • 和泉書院
  • 2022.3

上野 辰義先生(文学部日本文学科)による紹介文

源氏物語の主人公光源氏の生涯を、人生周期(ライフサイクル)に注意しながら、逐ってみました。割と生臭いです。世間に流布する光源氏のイメージでなく、生身の人間としての彼を知ってほしいです。好悪を含め、光源氏がもっと身近に感じられると思います。それが、時間と時代を超えた古典としての面白さといえるでしょう。
紹介文あり

重畳たるタクティックス : 日中戦争期の話劇をめぐって

  • 楊 韜 著
  • 汲古書院
  • 2022.1

楊 韜先生(文学部中国学科)による紹介文

拙著は、今から約80年前の日中戦争期の事象を取り上げたものです。しかし時代が変わっても、人類が「戦争」という過ちを繰り返します。この本が出版された直後に、ウクライナをめぐる事態は急変しました。いかなる理由や事情で始まる戦争でも憎しみ〈のみ〉を生み出し、敵愾心を醸成し、最終的には人間の暮らしを崩壊させるものです。平和な現代日本で暮らす私達にとっては、常に歴史を知り、歴史から学ぶことは重要だと考えます。この本を通して、少しでも「戦争」のこと、また「戦争を防ぐ」という難しい課題に関心をもって頂けたら幸いです。
紹介文あり

書くための文章読本

  • 瀬戸賢一著
  • 東京 : 集英社インターナショナル
  • 2019.12

瀬戸 賢一先生(文学部英米学科)による紹介文

レポートの文章がこれで格段にうまくなる。
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人文学研究の諸相 : 佛教大学・中国社会科学院文学研究所国際シンポジウム論集

  • 京都 : 佛教大学研究推進部
  • 2019.12

田中 典彦先生による紹介文

現時点における日・中研究者の関心の一端が、この論集から窺えると思います。目次に目を通して、ご自分が興味を抱いている分野の論文があれば、ぜひ一度読んでみて下さい。
  • 文学部
  • 日本文学科
  • 中国学科
  • 英米学科
  • 歴史学部
  • 歴史学科
  • 歴史文化学科
  • 紹介文あり

    全訳男色大鑑〈歌舞伎若衆編〉

    • [井原西鶴作] ; 染谷智幸, 畑中千晶編
    • 東京 : 文学通信
    • 2019.10

    濵田 泰彦先生(文学部日本文学科)による紹介文

    江戸時代の男性アイドルといえば、歌舞伎若衆でした。若衆とは20歳前後の若者です。現代も男性アイドルは熱心なファンが支えていますが、江戸時代も同様でした。たとえば、応援しているアイドルのグッズであれば課金を惜しまない心理が働きます。江戸時代もそれは同じで、上村吉弥が顔につけていた白粉や玉村吉弥の紋所(「世」のロゴ)は、競って女性たちが購入しました。同時に、彼らは男性客にとっての性的対象でもありました。したがって、昨今言われている性的多様性(LGBTQ+)を再考する一助にもなります。是非手に取ってみてください。
    紹介文あり

    資源化される「歴史」 : 中国南部諸民族の分析から

    • 長谷川清, 河合洋尚編
    • 東京 : 風響社
    • 2019.3

    先生()による紹介文

    中国雲南省元陽地域におけるハニ族の伝統家屋に焦点をあて、その変遷を辿りながら、消えつつある建築物がいかに取捨選択され、エスニック・シンボルとなりうるキノコハウスへと歴史的に構築されたかについて検討している。
    紹介文あり

    民族文化資源とポリティクス : 中国南部地域の分析から

    • 塚田誠之編
    • 東京 : 風響社
    • 2016.3

    先生()による紹介文

    特殊な観光形態フォト・ツーリズムを題材とし、雲南省元陽県の棚田がいかにしてカメラマニア、政府、地元民によって文化資源化されているのかを検討している。
    紹介文あり