法然上人行状略傳

ほうねんしょうにんぎょうじょうりゃくでん

無匡(絵は匡あり)半面九行 袋綴 縦二六・二糎、横一九糎
(序)「洛京極 勝圓精舎 文化十五寅年二月廿五日 聲譽超道 謹記」

本書は法然上人の生涯における化導、御利益について、諸伝説に漏れたところを補い、上人の徳行を讃仰して報恩謝徳のため、愚痴の道俗をすすめんがために作られたもので、上下二巻にわけ詞と絵をもって記している。本書の題簽は殆んど判読不明であるが僅か「…光大…」とみえ、「円光大師御伝記」ではなかったかと思われる。内題は「法然上人行状略伝」である。本書の書誌学的な価値は明らかではないが、寛文六年(一六六六)年の絵詞「黒谷法然上人一代記」十巻十冊、宝暦八(一七五八)年に前者と同じ内容の「円光大師御伝記」五冊の絵入法然上人伝の系譜の上に位置づけられるものといえる。『国書総目録』によれば、早大・東大・日大蔵をあげている。

『佛教大学図書館蔵貴重書図録』より