大坂夏御陣之図

おおさかなつごじんのず

太田正順氏により書写・収集された絵図コレクションのうちの一つで、「太田家庫」の印がある。
大坂の陣(大坂冬の陣、夏の陣)は、徳川氏が豊臣氏を二度にわたって攻め滅ぼした戦い。本絵図はこのうち慶長20(元和元〈1615〉)年の大坂夏の陣の配陣を描いている。
図中の軍勢のうち、赤が豊臣方、黒が徳川方を表している。黄色の楕円や緑色の長方形で記されているのは地名である。また、所々に戦の経過を文章で記し、主要な軍の幟旗や馬印が描かれる。
岡山藩主池田家旧蔵の岡山大学池田家文庫には、大坂の陣(冬の陣・夏の陣)に関する絵図が数点収蔵されているが、このうちの「大坂夏御陣図」(T12-16)は、図の掲載範囲や幟旗の描き方などにおいて本資料と類似する。ただし、図中の文章については池田家文庫本と本資料とで異なる部分も多い。