洛中洛外図屏風

らくちゅうらくがいずびょうぶ

『洛中洛外図屏風』は、国宝の上杉本をはじめとして、十六世紀ごろからさかんに製作され、近世京都の様子を視覚的にうかがうことのできる重要な資料である。本学所蔵本もそのひとつであり、左右一対、各隻六曲の画面に京都洛外の景色、洛中の町の様子が描かれている。本屏風左隻第四扇に位置する二条城には、現在は失われた天守が描かれており、城門に入る御所車の列が見える。寛永三年(一六二六)、天守の完成にともなって行なわれた後水尾天皇行幸の様子を描いているものと思われ、製作年代はそれ以降であることがわかる。