選擇本願念佛集 江戸初期版

せんちゃくほんがんねんぶつしゅう えどしょきばん

建久九年、九条兼実の要請に応じて法然が撰述したもので、京都廬山寺に現存する草稿本は、標題「選択本願念仏集」と冒頭「南無阿弥陀仏 往生之業念仏為先」の二十一字が源空自筆と伝えられる(重要文化財)。
本書には刊記も年記もないため刊行にかかる確証をうることはできないが、毎半葉六行毎行十七字、無匡郭の版面および粘葉装であることなどから、江戸初期あるいはそれ以前の古活字版と推定される。また、本書には剥離した元題簽が修補後の遊び紙に貼付されて、「本福寺」の印記のほか「釋氏惠聞」「西光寺」など旧蔵履歴をしのばせる墨書が残されている。

『佛教大学附属図書館所蔵 貴重古典籍目録』より