天保2(1831)年に刊行された単色刷の京都図。京都図の中では最大のサイズで、無彩色と彩色刷の二種があるという。京都図や京都の地誌を数多く手がけた池田東籬亭と、書肆の竹原好兵衛が本資料の出版に携わっている。
「天保二年辛卯秋七月開板」の表記を入れたまま文久3（1863）年頃に刊行したと考えられる増補版の存在も報告されているが、本資料には文久年間に設置された京都守護職屋敷等が見られないことから、増補版ではないと考えられる。また、刊記にある竹原好兵衛の住所も「三条麩屋町西北角」（移転前）と「三条通寺町西へ入ル」（移転後）の二種類あることが報告されている。本資料に記されている住所は前者である。

参考文献 大塚隆『京都圖總目録』（青裳堂書店、1981年）

1鋪 ; 179.2x141.8cm (折りたたみ36x23cm)

当館所蔵の「改正京町繪圖細見大成 : 洛中洛外町々小名 : 全」が以下の通り紹介されました。貸出・放映紹介も合わせてご覧ください。

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  BS11
  『 古地図を巡る歴史散歩 』
  2015年1月10日放送