紹介文あり

こだわり抜くバランス練習

明日の運動療法を磨く理学療法プラクティス

著者名 常任編集:斉藤秀之 他
出版社 文光堂
出版社WEBサイトの書籍紹介
発行年 2022.7
ISBN 9784830645990
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教員名 所属 リンク 区分 備考
石井 光昭 保健医療技術学部理学療法学科 教員紹介 分担執筆 執筆:PART3 神経疾患に対するバランス練習,3,パーキンソン病のバランス改善,P156

石井 光昭先生(保健医療技術学部理学療法学科)による紹介文

“バランス障害は、パーキンソン病患者の転倒の主要な原因であり、転倒は患者のQOLに大きな影響を与える。パーキンソン病患者では、同年代の対照群に比べて転倒の頻度は約 2倍、大腿骨近位部骨折の頻度は約4倍と言われている。また、大腿骨近位部骨折後の合併症の頻度は高く、入院期間の長期化やアウトカムの不良に関連している。転倒や転倒恐怖は、移動能力や社会活動を制限し、これは廃用を導き更なる移動能力の低下に繋がる。
したがって、バランス障害の評価と転倒のリスクを同定することは、パーキンソン病の管理において重要な要素である。バランス障害は、薬物療法や外科療法への反応が不十分な面もあり、転倒予防において理学療法士の担う役割は大きい。
本稿では、バランス障害を有するパーキンソン病患者の理学療法に際して具備しておくべき知識を整理して述べた。”

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