はたらく子どもの世界:産業革命期イギリスを生きる
- パメラ・ホーン著 藤井透/廣重準四郎 訳
- 晃洋書房
- 2021.11
藤井 透先生(社会学部公共政策学科)による紹介文
本書は、産業革命期から19世紀末までのイギリスの児童労働を中心に、かれらの教育や福祉に焦点をあてた定評のある本の翻訳書です。読んでもらいますと、単に過去の話だけはなく、現代の児童の労働や福祉にもつながる興味深い話が随所にあります。100年以上前の外国の話なのに、なぜか、今日のヤング・ケアラーやワーキング・プアのことを連想してしまうのは、この本がすぐれた洞察を持った本だからだと確信しています。経済学・歴史学・社会福祉学に関心のある人にお薦めしたい一冊です。