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社会の変容と暮らしの再生

  • 日本社会分析学会 監修, 室井 研二, 山下 亜紀子 編著 他
  • 学分社
  • 2022.9

作田 誠一郎先生(社会学部現代社会学科)による紹介文

本書は、シリーズ生活構造の社会学(第1巻『生活からみる社会のすがた』)の第2巻です。全体の内容は、現代社会における諸問題に対して生活構造の概念を中心に弱者や排除、地域社会の変動とコミュニティに再編など、各著者のさまざま問題関心に沿って構成されてます。私は、非行少年の視点から沖縄社会の生活世界と基礎構造を調査に基づいて分析しました。非行少年を取り巻く家族や友人・先輩の関係性から沖縄社会の課題を含めて論じています。
紹介文あり

人口減少社会の地域経営政策

  • 川島 典子 編著 他
  • 晃洋書房
  • 2022.7

原田 徹先生(社会学部公共政策学科)による紹介文

人口減少とのかかわりで地方自治のあり方を論じた類書は巷にあふれています。そのなかでの本書の特徴は、「地域経営」というコンセプトとともに前半で理論的な見取り図を得たうえで、後半で京都近隣の事例を多く扱う構成となっていることです。わたしは「第1章 地域経営と公共政策」を執筆し、近隣自治体との水平的連携も国や都道府県との垂直的連携も視野に入れて、各自治体が戦略的に生き抜く必要性を強調しています。
紹介文あり

戦後日本の宗教者平和運動

  • 大谷 栄一 編
  • ナカニシヤ出版
  • 2021.11

大谷 栄一先生(社会学部現代社会学科)による紹介文

宗教者や宗教団体が「平和活動」に取り組むことは、当たり前のことだろうか? 第二次世界大戦前の日本では宗教界全体が戦争協力を行い、戦争に反対した宗教者はきわめて少なかった。そうした戦前への反省から始まった戦後日本の宗教者平和運動はどのような軌跡を辿ったのか。9名の執筆者が仏教、キリスト教、新宗教の取り組み、国境を越えた活動を論じている。宗教にとって平和とは何か? 戦後日本社会にとって平和とは何か? 本書からいくつもの問いかけを読み取ってほしい。
紹介文あり

はたらく子どもの世界:産業革命期イギリスを生きる

  • パメラ・ホーン著  藤井透/廣重準四郎 訳
  • 晃洋書房
  • 2021.11

藤井 透先生(社会学部公共政策学科)による紹介文

本書は、産業革命期から19世紀末までのイギリスの児童労働を中心に、かれらの教育や福祉に焦点をあてた定評のある本の翻訳書です。読んでもらいますと、単に過去の話だけはなく、現代の児童の労働や福祉にもつながる興味深い話が随所にあります。100年以上前の外国の話なのに、なぜか、今日のヤング・ケアラーやワーキング・プアのことを連想してしまうのは、この本がすぐれた洞察を持った本だからだと確信しています。経済学・歴史学・社会福祉学に関心のある人にお薦めしたい一冊です。
紹介文あり

国境の思想 : ビッグデータ時代の主権・セキュリティ・市民

  • マシュー・ロンゴ 著 ; 庄司克宏 監訳
  • 東京 : 岩波書店
  • 2020.12

原田 徹先生(社会学部公共政策学科)による紹介文

テロリストの国際移動を防ぎ、わたしたちの身の安全をはかるため、世界の国境では最新のテクノロジーが導入され始めています。検索履歴なども含めた日常生活のあらゆる局面でのビッグデータが活用され、個人ごとに潜在的なリスク指数が弾き出され、そのデータを元に検問されつつあるのです。身の安全をはかるためには、その代償として個人の内面の安全が脅かされるかもしれない。このジレンマを考えさせられる作品です。
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国際機構 新版

  • 庄司 克宏 編
  • 岩波書店
  • 2021.7

原田 徹先生(社会学部公共政策学科)による紹介文

国よりも広い単位の政府・行政の単位として国際機構があります。たとえば、国際連合ですとか、EU(欧州連合)などがありますね。そうした国際機構は、気候変動対応ですとか、移民をどうコントロールするかとか、対処すべきテーマごとにいろいろやっていますので、それを章ごとにまとめた学習用テキストです。テキストとはいえ少し難しめに感じてしまうかもしれないですがチャレンジしてみてください。わたしはテロ対策について書いています。
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放送コンテンツの海外展開-デジタル変革期におけるパラダイム

  • 大場 吾郎
  • 中央経済社
  • 2021.7

大場 吾郎先生(社会学部現代社会学科)による紹介文

コロナ禍で人々の自宅にいる時間が増える中、有料動画配信サービスが契約者数を伸ばしています。NetflixやAmazon Prime Videoといったグローバルに展開するプラットフォームでも日本のドラマやアニメが多く配信されており、世界中のユーザーに届けられています。こういった現象の背景には何があり、どういった影響があるのでしょうか。本書ではそのような問いに対してメディアコンテンツ論の専門家たちが様々な視点から答えを探っています。
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大麻の社会学

  • 山本 奈生
  • 青弓社
  • 2021.7

山本 奈生先生(社会学部現代社会学科)による紹介文

この本は「大麻問題」を通して、日本と欧米の文化と政治を考えるという大きな企図で書かれたものです。本学講義では間接的に、「20世紀の歴史」や「現代思想」との関連があって、やや込み入った議論もあるのですが、関心をもってもらった大学生にも読んでもらえるように、と心がけました。
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近代日本宗教史4:戦争の時代

近代日本宗教史

  • 島薗 進 編、末木 文美士 編、大谷 栄一 編、西村 明 編
  • 春秋社
  • 2021.5

大谷 栄一先生(社会学部現代社会学科)による紹介文

「戦争と宗教」という問題を、昭和初期からアジア・太平洋戦争の敗戦までの日本宗教史を題材として検討した論考が収録されている。筆者(大谷)は「戦争協力と抵抗」と題した論考を寄稿した。なぜ、日本の宗教団体は戦争に同調し、どのような協力を行ったのだろうか。一方、戦争に同調せず、抵抗した宗教者はどのような考えでどのように行動したのか。そのことを、仏教とキリスト教を事例として論じた。今、あらためて、「戦争と宗教」の問題について考えてほしい。
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犯罪・非行の社会学〔補訂版〕 : 常識をとらえなおす視座

  • 岡邊 健 (京都大学准教授)/編
  • 有斐閣
  • 2020.9

作田 誠一郎先生(社会学部現代社会学科)による紹介文

犯罪・非行現象は、法律的な解釈であれば法律や条例に違反した行為としてみなされるものです。しかし、その要因や犯罪・非行に対する見方(世間)に注目するとみなさんがこれまで抱いてきたイメージとは異なる視点や解釈が生じるはずです。本書を読み進めていくなかで、犯罪・非行に対する社会学的な分析を通じて、新たな思考と視点が得られると思います。
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「反日」と「反共」:戦後韓国におけるナショナリズム言説とその変容

  • 崔銀姫著
  • 東京 : 明石書店
  • 2019.10

崔 銀姫先生(社会学部現代社会学科)による紹介文

ナショナリズムやメディア文化研究、地域研究に興味を持っている方には参考になると思います。
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防衛の計量経済分析

  • 水野勝之 [ほか] 編著
  • 東京 : 五絃舎
  • 2020.4

安藤 潤先生(社会学部公共政策学科)による紹介文

日本の防衛費はGDP比にして約1%程度です。それゆえ日本は「軽武装国家」と思われるかもしれませんが、金額では世界の上位10か国に入る国でもあります。日本ではなかなか防衛費をめぐって本格的な経済分析の書が出版されてきませんでしたが、本書は経済理論を駆使した本格的な書になっています。東アジア情勢が緊迫する中、あらためて日本にとっての防衛を経済学の観点から考えてみてください。
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