日本の青少年の行動と意識:国際自己申告非行調査(ISRD)の分析結果
- ISRD-JAPAN実行委員会 編
- 現代人文社
- 2024.3
作田 誠一郎先生(社会学部現代社会学科)による紹介文
日本の非行や青少年の犯罪被害について、世界と比べてその犯罪の傾向や非行の進み方に特徴があるのかなど、世界規模の調査票を用いた日本の調査結果が本書でまとめられています。本書を通じて、日本における少年非行や青少年の犯罪被害の防止について学んでください。作田 誠一郎先生(社会学部現代社会学科)による紹介文
日本の非行や青少年の犯罪被害について、世界と比べてその犯罪の傾向や非行の進み方に特徴があるのかなど、世界規模の調査票を用いた日本の調査結果が本書でまとめられています。本書を通じて、日本における少年非行や青少年の犯罪被害の防止について学んでください。若林 靖永先生(社会学部公共政策学科)による紹介文
ITは現代のビジネスをすすめる上で不可欠なものとなっていますし、自分たちの利用するサービスの多くもスマホを使ったものが増えていると思います。このように私たちにとって決定的に重要なITについて、企業ではどのようにITを使ってサービスを生み出しているか、そのためにITの開発をどうすすめるか、ITシステムをどうマネジメントするか、など知りたい、学びたい、IT関連で働きたいと思う学生のみなさんにおすすめです。若林 靖永先生(社会学部公共政策学科)による紹介文
21世紀の社会的課題、グローバル競争等をふまえると、ますます、独創的で有効な商品開発・管理が求められるようになっています。これまでの延長線で、より良いものをより安くつくれば売れるという時代は終わりました。これからの時代を切り拓く商品開発・管理のあり方について、ここに収録された諸研究によって学び考えてみてほしいと思います。大谷 栄一先生(社会学部現代社会学科)による紹介文
2000年代以降、急速に発展した学問領域である近代仏教。その入門書のアップデイト版(初版は2016年刊行)。「近代仏教」とは何かの説明に始まり、近代仏教の歴史や特徴、人脈相関図(キュートなイラスト付き)、ブックガイド、リサーチマップなど、多面的にその魅力に迫った一冊。現代の日本仏教をより深く理解するためにも、近代仏教の理解は欠かせない。本書を通じて、近代仏教のおもしろさを感じてほしい。安藤 潤先生(社会学部公共政策学科)による紹介文
本学では全学教養科目「くらしの中の経済」で教科書として使用することを主な目的として刊行しました。したがって、経済学を専門に学ばない学生でも、また、大学に入学したばかりの学生であっても理解しやすいように書かれた経済の入門書です。私たちが学生の頃にはなかったジェンダー、少子高齢化、グローバル化といったキーワードを念頭に書かれています。京都の観光経済についても第14章で扱われています。「くらしの中の経済」を履修しない学生も、読みたいところだけでもいいですからぜひ手に取って読んでみてください。上田 道明先生(社会学部公共政策学科)による紹介文
まちづくりや地方自治に関心のある初学者向けにまとめたテキストです。町内会のことから地方財政まで幅広く取り上げているので、興味のある章だけでもぜひ目を通してみてください。作田 誠一郎先生(社会学部現代社会学科)による紹介文
本書は、看護師を目指す学生や医療・看護現場で働く看護師の再教育に向けて、社会学の基本的な知識や考え方、そして看護現場の社会学的研究の知見を提示することを目的としています。私は、第5章で社会的逸脱と社会的包摂の仕組みとして社会によって周辺化される人たちに対する看護やその理解について言及しました。また第10章では、医療化を中心として医師や看護師の患者を前提とする役割について再考しています。その他、情報化や生と死、グローバル化など幅広く看護現場に役立つ内容を網羅する構成となっています。作田 誠一郎先生(社会学部現代社会学科)による紹介文
本書は、シリーズ生活構造の社会学(第1巻『生活からみる社会のすがた』)の第2巻です。全体の内容は、現代社会における諸問題に対して生活構造の概念を中心に弱者や排除、地域社会の変動とコミュニティに再編など、各著者のさまざま問題関心に沿って構成されてます。私は、非行少年の視点から沖縄社会の生活世界と基礎構造を調査に基づいて分析しました。非行少年を取り巻く家族や友人・先輩の関係性から沖縄社会の課題を含めて論じています。原田 徹先生(社会学部公共政策学科)による紹介文
人口減少とのかかわりで地方自治のあり方を論じた類書は巷にあふれています。そのなかでの本書の特徴は、「地域経営」というコンセプトとともに前半で理論的な見取り図を得たうえで、後半で京都近隣の事例を多く扱う構成となっていることです。わたしは「第1章 地域経営と公共政策」を執筆し、近隣自治体との水平的連携も国や都道府県との垂直的連携も視野に入れて、各自治体が戦略的に生き抜く必要性を強調しています。大谷 栄一先生(社会学部現代社会学科)による紹介文
宗教者や宗教団体が「平和活動」に取り組むことは、当たり前のことだろうか? 第二次世界大戦前の日本では宗教界全体が戦争協力を行い、戦争に反対した宗教者はきわめて少なかった。そうした戦前への反省から始まった戦後日本の宗教者平和運動はどのような軌跡を辿ったのか。9名の執筆者が仏教、キリスト教、新宗教の取り組み、国境を越えた活動を論じている。宗教にとって平和とは何か? 戦後日本社会にとって平和とは何か? 本書からいくつもの問いかけを読み取ってほしい。藤井 透先生(社会学部公共政策学科)による紹介文
本書は、産業革命期から19世紀末までのイギリスの児童労働を中心に、かれらの教育や福祉に焦点をあてた定評のある本の翻訳書です。読んでもらいますと、単に過去の話だけはなく、現代の児童の労働や福祉にもつながる興味深い話が随所にあります。100年以上前の外国の話なのに、なぜか、今日のヤング・ケアラーやワーキング・プアのことを連想してしまうのは、この本がすぐれた洞察を持った本だからだと確信しています。経済学・歴史学・社会福祉学に関心のある人にお薦めしたい一冊です。原田 徹先生(社会学部公共政策学科)による紹介文
テロリストの国際移動を防ぎ、わたしたちの身の安全をはかるため、世界の国境では最新のテクノロジーが導入され始めています。検索履歴なども含めた日常生活のあらゆる局面でのビッグデータが活用され、個人ごとに潜在的なリスク指数が弾き出され、そのデータを元に検問されつつあるのです。身の安全をはかるためには、その代償として個人の内面の安全が脅かされるかもしれない。このジレンマを考えさせられる作品です。