デジタルコレクションに「二藏義見聞」「釋氏要覽」を追加しました。
二藏義見聞
江戸初期刊行の古活字版である。全8巻のうち、巻4と巻8のみが残る。巻8の巻末には「天佐之」の墨書がある。著者の聖冏は南北朝・室町時代前期に活動した僧侶で、浄土宗の第七祖。
釋氏要覽
宋代の道誠によって編さんされた、仏教語彙集。古活字版。
『釋氏要覽』の古活字版には、慶長より前に刊行された五山版(無刊記)と、慶長から元和年間(1596~1623)に刊行された無刊記版の2種あり、本資料は後者にあたると考えられる。当館ではこの他、寛永10(1633)年刊、宝永6(1709)年刊、刊年不明の木版本を所蔵している。このうち寛永10年版は影印本『寛永十年版釋氏要覧 本文と索引』が刊行されている。
参考文献 蔵中進・蔵中しのぶ編『寛永十年版釋氏要覧 本文と索引』