デジタルコレクションに「京名所」を追加

デジタルコレクションに「京名所」を追加しました。

京名所
『京名所』(みやこめいしょ)は、京都・洛外の名所旧跡を題材にして作成された絵巻であり、『京名所絵巻』とも称する。上巻は、宇治平等院を起点とし、洛南の伏見稲荷、東福寺から、東山に沿う形で北上。清水寺、八坂神社、知恩院等を経て、洛北の銀閣寺、下鴨神社に至る名所を取り上げている。下巻は洛北の上賀茂神社、大徳寺、金閣寺等を経て、嵯峨野・嵐山の天龍寺、松尾大社をめぐり、西山を望みつつ山崎を経て淀城へと至る。美しい金色の霞ごしに見る名所の姿は、一種幻想的な雰囲気を醸し出している。さらには東福寺の紅葉や北野天満宮の白梅など、今と変わらない四季折々の風景は、見る者の心を強く惹きつける。本作品の制作年代は詳らかではないが、江戸時代中期に描かれたものではないかと推定されている。