デジタルコレクションに「空蕐談叢」「法語集」を追加しました。
空蕐談叢
江戸中期の僧で興正寺5世の諦忍(妙竜、1705-1786)が著した随録集。「空華談叢」は4巻4冊で天明6年(1786)に刊行されているが、もとは7巻であり、前編4巻のみが先に刊行され、後編は結局刊行されなかったという。前編4巻のうち2から4巻の自筆原稿は興正寺の八事文庫に所蔵されているが、本学で所蔵するこの「空華談叢」は未刊行分の5巻から7巻の自筆原稿であり、各巻の表紙には「以下未刊行」「未刊行」などと注記されている。
参考文献:川口高風「諦忍律師の『空華談叢』について」(『愛知学院大学教養部紀要』43巻2号)
法語集
「無量壽經」「觀無量壽經」「行基菩薩謡語」「空也上人法語」「恵心僧都法語」「源空上人一枚起請文」「稱念上人法語」ほかの仏典、假名法語等を抜粋して書写した本。奥書に「于時元禄十一戊寅年秋九月三烏 雲竹謹書」とある。書写者の北向雲竹(1632-1703)は江戸前期の京都の書家。タイトルごとに書体を変えて書写されている。