デジタルコレクションに「黒谷上人語燈録(和語燈録)」を追加しました

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黒谷上人語燈録(和語燈録)
望西楼了慧道光(1243-1330)編。法然上人の著述・法語・消息のうち和語のものだけを集めたもの。本篇五冊と拾遺二冊より成る。本篇は文永12(1275)年の編集になるが、拾遺の編集年時は未詳。 『漢語燈録』は江戸中期にいたるまで開版されることはなかったが、『和語燈録』は元亨元年(1321)、了慧存命中には早くも開版され、ついで寛永20年、正徳5年にと再々開版された。しかし、元亨版はいつの頃からか散佚し、現在唯一、龍谷大学に一本蔵するのみである。本書は、その編集内容・体裁よりして元亨版から転写されたものであることは相異ないが、元亨版をそのまま転写したものではなく、行数・字数・変体仮名の使用等において著しく異なっている。
『佛教大学図書館蔵貴重書図録(1997年発行)』より