三縁(ゑん)山増上寺黒本尊阿弥陀如来御縁起

さんえんざんぞうじょうじくろほんぞんあみだにょらいごえんぎ

江戸の増上寺に伝わる阿弥陀如来像(通称:黒本尊)の縁起。宝暦13(1763)年の写しである。黒本尊については、中村仏庵が執筆した「黒本尊縁起」(国立国会図書館蔵)や、中村仏庵の文章に鍬形蕙斎の絵を加えた絵巻物「黒本尊縁起絵巻」(ニューヨーク公共図書館蔵)、幕末に刊行された『重修黒本尊縁起』がある。本資料の前半部分の内容は増上寺の寺誌である「三縁山志」(『浄土宗全書』第19巻)所収の「黒本尊 略縁起」とほぼ同じである。ただし「三縁山志」には「略縁起」が全文掲載されていないため、本資料の後半部分はどの程度「略縁起」と一致するか不明である。

参考文献 鈴木淳「鍬形蕙斎画『黒本尊縁起絵巻』の考察」(『絵が物語る日本 ニューヨーク スペンサー・コレクションを訪ねて』三弥井書店、2014年)