2025年 企画展「ポケット旅図鑑」

庶民にとって旅が身近なものとなった江戸時代、由緒ある神社仏閣が点在する京都は、旅人の憧れの地でした。今回の展示では、旅の広がりとともに刊行された数多くの書物の中から、特に持ち運びを前提に作られたものをご紹介します。
袖珍本と呼ばれるこれらの小型本は、当時の人々が着物の袖に入れて携帯できるほどのサイズで、現代ならポケットに収まる大きさです。まさに旅のおともにふさわしい書物や図会です。コンパクトな設計が特徴の袖珍本には、京都を訪れる旅人向けの案内書や、全国を巡る旅人のための実用的な宿泊ガイドなど、さまざまな種類があります。江戸時代の旅人たちがどのような情報を頼りに旅を楽しんでいたのか、ぜひご覧ください。

 

企画展情報
会期:2025年3月18日(火)~4月19日(土)
場所:紫野図書館1階中央 展示ケース内

企画展示|デジタルコレクションよりご覧ください。