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マルクス・アウレリウス : 『自省録』のローマ帝国

  • 南川 高志 著
  • 岩波書店
  • 2022.12

南川 高志先生(歴史学部歴史学科)による紹介文

紀元2世紀、「五賢帝」の時代のローマ帝国は、最盛期を迎えて人々は平和と繁栄を享受していたと思われがちですが、五賢帝最後のマルクス・アウレリウスの治世は、天然痘と思われる疫病が大流行し、帝国の北から諸部族が侵攻してローマ軍と戦いとなる、まさに「パンデミックと戦争」の時代でした。本書は、帝国統治の最高責任者として難局に当たった皇帝の生涯を考察して、彼の有名な著書『自省録』の背景を明らかにしようとしたものです。
紹介文あり

岩波講座世界歴史 3:ローマ帝国と西アジア ―前3~7世紀―

岩波講座世界歴史

  • 荒川 正晴 編集委員 , 大黒 俊二 編集委員 , 小川 幸司 編集委員 , 他
  • 岩波書店
  • 2021.12

南川 高志先生(歴史学部歴史学科)による紹介文

ローマ帝国は、日本ではヤマザキマリさんの漫画「テルマエ・ロマエ」でよく知られるようになりましたが、一般には法律や建築などで高度な発展を実現した文明国家というだけでなく、奴隷制が発達し広大な地域を征服して住民を強圧的に支配した強国とも理解されてきました。この書物では、こうしたステレオタイプの理解を新しい研究で覆し、政治・経済・社会システムから被征服民の変化や人々の世界観まで広く深く論じています。
紹介文あり

生き方と感情の歴史学:古代ギリシア・ローマ世界の深層を求めて

  • 南川 高志 編, 井上 文則 編
  • 山川出版
  • 2021.4

南川 高志先生(歴史学部歴史学科)による紹介文

古代ギリシア人やローマ人が生きた世界は、科学技術などの点で現代とは大きく隔たっていますが、人がどのように「生」を見つめ、生きようと考えたかという「思い」の次元まで観察を深めると、彼らと現代人との距離は急速に縮まります。この本は、外交や商業から呪い、星占い、パンデミックの時代の「死」の感情、そして幽霊や墓まで、多様なテーマを考察して、古代人の生き方や感情を明らかにしています。読者は、歴史世界の「深層」を感じ取ることができるでしょう。
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