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表示件数: 41

陰陽道の神々 決定版

  • 斎藤 英喜 著
  • 法蔵館文庫
  • 2024.10

清川 祥恵先生(文学部英米学科)による紹介文

2007年に佛教大学の「鷹陵文化叢書」として思文閣出版より刊行され、2012年に増補版として再刊されたのち、さらなる加筆がなされた「決定版」です。まさに斎藤英喜先生の「ライフワーク」であったご研究でありつつ、「あとがき」からは先生のさらなる飽くなき探求心を伺うことができます。内容はもちろん、未来への眼差しもまた見習いたい一冊です。
紹介文あり

神道・天皇・大嘗祭

  • 斎藤 英喜 著
  • 人文書院
  • 2024.7

清川 祥恵先生(文学部英米学科)による紹介文

専門書ではありますが、斎藤先生の広範な知的関心が結びあった成果として、専門外からもいろいろな学びを見いだすことができます。この分野にぼんやりと好奇心をお持ちの方にも、それを深めていく過程で大きな助けとなるでしょう。「あとがき」で触れられている斎藤英喜研究室出身の次世代の研究者たちのご活躍もふくめ、学問の喜びや醍醐味を感じさせてくれる一冊となっています。
紹介文あり

文学と魔術の饗宴・日本編

  • 編著:斎藤 英喜
  • 小鳥遊書房
  • 2024.9

清川 祥恵先生(文学部英米学科)による紹介文

歴史学部の斎藤英喜先生が、今までとは異なる新しい分野にチャレンジし、異色のメンバーで執筆した論文集です。中世から現代の『鬼滅の刃』まで、日本の文学に描かれてきた「魔術」について、いろいろな角度から知ることができます。「魔術」は、ハリー・ポッターのような魔法使いが唱える呪文以外にも、多様な顔を持っています。斎藤先生が最後に遺してくださった贈り物として、ぜひこの新たな世界への扉を開いてみてください。
紹介文あり

成句・故事成語ではじめる中国史:古代から現代まで

  • 山崎覚士
  • 法律文化社
  • 2024.5

山崎 覚士先生(歴史学部歴史学科)による紹介文

中国史ってムズカシイ、というイメージを持つ人は多い。そこで本書では、各時代を表す成句・故事成語を一つ取り上げて、そこから中国の歴史や文化を学ぶ。殷周時代から中華人民共和国までを通史的に概観する。中国史に関する教養を身に付けるための道案内。
紹介文あり

失われた院政期絵巻の研究

  • 苫名 悠
  • 思文閣出版
  • 2024.3

苫名 悠先生(歴史学部歴史文化学科)による紹介文

“「美術史学」という学問では、現存する美術作品を資料として扱って、その観察と分析を通じて人間の歴史を記述することが一般的です。ただ、このやり方では、すでにモノ自体は失われてしまったけれども、かつてはたしかに存在していた数多くの作品が歴史の闇に埋もれてしまうことになります。 この本では、これらの失われてしまった作品に光を当てて、今に伝えられた模本(模写)などを手掛かりとして、日本最古の絵巻群の姿を明らかにすることを目指しています。”
紹介文あり

平田篤胤 狂信から共振へ

  • 山下 久夫 編, 斎藤 英喜 編
  • 法蔵館
  • 2023.2

斎藤 英喜先生(歴史学部歴史文化学科)による紹介文

古代神話が、近世、近代においてどのように読み替えられ、近世や近代固有の神話が創造されていくかを明らかにする一書です。「神話・伝承学」をさらに専門的に勉強したい人には、お勧めです。
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マルクス・アウレリウス : 『自省録』のローマ帝国

  • 南川 高志 著
  • 岩波書店
  • 2022.12

南川 高志先生(歴史学部歴史学科)による紹介文

紀元2世紀、「五賢帝」の時代のローマ帝国は、最盛期を迎えて人々は平和と繁栄を享受していたと思われがちですが、五賢帝最後のマルクス・アウレリウスの治世は、天然痘と思われる疫病が大流行し、帝国の北から諸部族が侵攻してローマ軍と戦いとなる、まさに「パンデミックと戦争」の時代でした。本書は、帝国統治の最高責任者として難局に当たった皇帝の生涯を考察して、彼の有名な著書『自省録』の背景を明らかにしようとしたものです。
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京都の中世史1:摂関政治から院政へ

  • 美川圭、佐古愛己、辻浩和著
  • 日本機関紙出版センター
  • 2021.11

佐古 愛己先生(歴史学部歴史文化学科)による紹介文

藤原氏が国政を掌握した摂関政治をへて、上皇による院政が始まる院政期。政務のしくみや運営方法・財源など、貴族社会のしくみと、政治権力の転変をわかりやすく解説しています。また、この時代は寺院造営や人口増加で都市域が拡大し、平安京が〝京都〟へ変貌する胎動期でもあります。京都の都市的変遷においても興味深い時代です。古代から中世へ、過渡期の京都の歴史に興味のある方には、ぜひ一読をお勧めします。
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講座日本民俗学 4:社会と儀礼

  • 関沢 まゆみ(編)
  • 朝倉書店
  • 2021.12

八木 透先生(歴史学部歴史文化学科)による紹介文

『講座:日本民俗学』シリーズは、民俗学の研究水準を的確に示すとともに、現代社会に民俗学が果たすべき役割についても言及した講座本であり、民俗学を本格的に学ぼうとする学生諸氏にとっても、格好のテキストとなるものと思われる。
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日本の鬼図鑑

  • 八木 透
  • 青幻社
  • 2021.12

八木 透先生(歴史学部歴史文化学科)による紹介文

鬼は人間の写し鏡だと思います。つまり、私たちは鬼を知り、鬼について考えることにより、人の本来あるべき姿を見いだせるのではないかということです。鬼は、自分を振り返り、内省するためには必ず必要な存在だということを学んでほしいと思います。
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岩波講座世界歴史 3:ローマ帝国と西アジア ―前3~7世紀―

岩波講座世界歴史

  • 荒川 正晴 編集委員 , 大黒 俊二 編集委員 , 小川 幸司 編集委員 , 他
  • 岩波書店
  • 2021.12

南川 高志先生(歴史学部歴史学科)による紹介文

ローマ帝国は、日本ではヤマザキマリさんの漫画「テルマエ・ロマエ」でよく知られるようになりましたが、一般には法律や建築などで高度な発展を実現した文明国家というだけでなく、奴隷制が発達し広大な地域を征服して住民を強圧的に支配した強国とも理解されてきました。この書物では、こうしたステレオタイプの理解を新しい研究で覆し、政治・経済・社会システムから被征服民の変化や人々の世界観まで広く深く論じています。
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魏志倭人伝と東アジア考古学

  • 門田 誠一
  • 吉川弘文館
  • 2021.12

門田 誠一先生(歴史学部歴史文化学科)による紹介文

魏志倭人伝は邪馬台国や卑弥呼のことが書かれている史料です。これまでの研究は邪馬台国の場所はどこかが主な関心でした。しかし、魏志倭人伝は中国の歴史書なので、そこに書かれていることを中国の考古資料で解読したのが、この本の特徴です。当時の中国人の立場からみた古代の日本の姿を復原しました。考古学の専門書ですが、ここで示したように相手の視点からは何が見えてくるかを考えることは、歴史の研究だけでなく、いろいろな分野や場所で求められることだと思います。
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