暑さをしのぐ工夫のひとつに、京都では納涼床が知られます。現代では川岸の飲食店より張り出した高床式の仮設床のことを指しますが、かつてはそうした店舗に併設した床席だけでなく、川の中や中洲に幅広い長椅子のような床几を置き、その上で人々は食事を楽しみ、涼を取りました。
今月の展示では、下鴨神社の糺の森と鴨川で実施されていた納涼床について、江戸時代の刊本や浮世絵からご紹介します。いずれも神事と結びつきの深かった夏の風物詩。様相の変化をお楽しみください。
(企画展『みやこの夏景色』の後期〈7月〉は、「祇園祭」を取り上げます。)
企画展示|デジタルコレクションよりご覧ください。