平安時代の貴族で武将の源頼光と、四天王と呼ばれる彼の従者たちの活躍は、御伽草子や謡曲、浄瑠璃や歌舞伎など様々なかたちの物語に見ることができます。それぞれ、いくつもの異本が生み出されるほど人気を博し、また文字だけでなく数多くの物語絵も残されています。
とりわけ有名な話が、大江山に生息する鬼・酒呑童子を退治する話でしょう。また、従者でありながら主役級の活躍を果たす四天王随一の呼び声高い渡辺綱が、羅生門で出くわした鬼の腕を切り落とす『羅生門』も非常に有名です。
今月の展示では先月に引き続き、伝説の英雄・源頼光とその仲間たちの活躍を、本学所蔵の貴重な絵巻を中心にご紹介します。ぜひこの機会に、数百年経てもなお色彩豊かな絵巻の世界をご堪能下さい。
企画展示|デジタルコレクションよりご覧ください。