1700年代後半、京の書肆・吉野屋為八が企画し、俳諧師・秋里離島と大坂の町絵師・竹原春朝斎(信繁)を抜擢して完成させた絵入り地誌『都名所図会』は、大好評を博し、以降『拾遺名所図会』『大和名所図会』『和泉名所図会』『摂津名所図会』等シリーズ化していきます。
「名所図会」シリーズは、居ながらにして名所見物ができることを売りにし、神社仏閣の由来や祭礼の縁起、その土地に関する詩歌や伝承、風俗を取り上げます。
今回の展示では、様々なテーマを扱う名所図会の中から、特に人々のいとなみを描いた挿画を中心にご紹介します。「名所図会」に描かれた民衆の日常生活を、どうぞお楽しみください。
- 企画展会期
- 2024年2月8日(木)~ 3月25日(月)
企画展示|デジタルコレクションよりご覧ください。