往生要集

おうじょうようしゅう

「往生要集」は寛和元年(985)成立の仏教書で、源信の著。極楽往生のためには念仏の実践が重要であると説いた。
本書の巻末には「永元四年四月八日刻彫畢、願主大法師實眼勵微力、於自心抛財寳・・・」とある。「永元」という元号は日本にはなく、承元4年(1210)の誤りと考えられている。また、本書は承元4年当時に印刷されたものではなく、その覆刻版である。覆刻版には室町中期版と江戸初期版の二種類があるとされる。
本書の料紙は雲母引き、装丁は粘葉装で、表紙には金色の題簽が貼られている。

参考文献 藤堂祐範『浄土教版の研究』、日下無倫「惠心僧都の往生要集古版本について」(『書物の趣味』第4冊)