物語・説話
中将姫の説話は当麻曼荼羅の成立縁起の物語である。極楽往生を説く仏教説話であると同時に、姫の受難から発心に至る背景には継子いじめがあったとして、いわゆる継子物としても知られる。
『大こくゑひす』は『大黒舞』『大悦物語』などとも称される、室町時代末期に成立した御伽草子である。
勅命を受けた源頼光による鬼退治談で、絵巻物に仕立てられた奈良絵本。都でのシーンが多く登場する『羅生門』に比して、『大江山奇譚』はその名のごとく、都の郊外、荒々しい千丈ヶ嶽(大江山)、不気味な鬼ヶ城を描く場面に絵や詞の多くが割かれている。
『いはや』の書名については、置き去りにされた主人公の姫が一時期育てられた住居に因むものであり、『岩屋の草子』『岩屋』『岩屋物語』『岩屋姫物語』『対の屋姫物語』などの多様な名称で呼ばれている。
軍記物語の一つ。『保元記』ともいう。『平治物語』『平家物語』『承久記』とあわせ、四部合戦状とも称される。通例、三巻三冊で構成される。他の軍記物語同様、いくたびも書きかえられ、内容の異なる諸本を産んだ。
軍記物語の一つ。『平治記』ともいう。『保元物語』『平家物語』『承久記』とあわせ四部合戦状とも称される。通例、三巻三冊で構成される。
濵松中納言物語 Hamamatsu chunagon monogatari
丹鶴叢書:戊申帙 Tankaku sosho:Boshinshitsu
水野, 忠央 Mizuno, Tadanaka
平安後期に成立した物語。作者は菅原孝標女と言われる。