佛教大学図書館デジタルコレクション

花洛細見圖 : 6

カラク サイケンズ : 6 Karaku saikenzu :6
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翻刻 Transcription

【02】

– 原文 –

【六之巻】[祇園社]

清和天王貞観年中に山州愛宕郡八坂の郷にはしめて鎮座也
きおんの社領百六石余
是より東丸山長らくし さうりんし
東本願寺
御はか所なとへの道すじ
此西東をきおんはやしといふ
本名祇陀園なり
此うしろみなみなきおんはやしといふ
ちおんゐん三条なとへぬけ道あり

【03】

– 原文 –

[祇園社つづき]

第一の社中の間は素戔嗚尊
第二西の間少将井いなたひめ
第三東の間八岐大蛇
此すし四条通きおん町

【04】

– 原文 –

みこしはらひ

五月晦日の夜
みこし一社大和大路迄出し奉り
水をそゝぐ

– 解説 –

この頃の祇園会はもちろん旧暦ですが、五月晦日の御輿洗いにつづいて六月七日の先祭りと六月十四日の後祭りにわかれ、二度の巡行が行われていました。現在のように先祭り後祭り合同の巡行になったのは昭和四十一年からとのことですので、それほど遠い昔ではありません。 六月七日の先祭りに並ぶ山鉾は 長刀鉾 占出山 太子山 木賊山 月鉾 孟宗山 傘鉾 芦刈山 函谷鉾 郭巨山 天神山 白楽天山 菊水鉾 山伏山 傘鉾 庭鳥鉾 飛天神山 蟷螂山 保昌山(花盗人) 琴破山(伯牙山) 放下鉾 岩戸山 船鉾 が、 六月十四日の後祭りには 橋弁慶山 黒主山 観音山 鈴鹿山 淨妙山 役行者山 八幡 山 鯉山 鷹山 船鉾(大船鉾) が並んでいます。 先祭りの船鉾は出陣の船、後祭りの船鉾は凱旋の船です。凱旋の船鉾の本体は蛤御門の変で焼失しましたが模型、懸装品が鷹山とともに現在休み山として宵山でのみ公開されています。休み山にはこのほか布袋山をご存知の方も多いかと思います。天明の大火で焼失したといわれていますが、なぜかこの細見圖に姿が見えません。 山鉾巡行のほか六月七日、十四日両日には 雑色の行列、六人の棒の者、「七度半の遣い、弦召(つるめそ)、山伏の行列、牛頭天皇、八大王子、少将井の行列などが見えます。

【05】

– 原文 –

[夕涼]

六月七日より十八日迄四条川原すゝみあり

【06】

– 原文 –

[祭禮付山鉾]

【上段】六月七日御出
長刀鉾
なきなたは三条小かち宗近か打たるつるき也
此なきなたあまりれいけんあらたなるゆへ
今のは法橋いつみのかみ
来金道か作にとりかへてかさる也
占出山
これは神功皇后三かんをしつめんために
松ら川にてあゆをつりてうらなひとし給ふてい
太子山
六かくとうのはしめははやしなりしを太子はたのまもり
かけをきてゆあみしたまひし故事也
木賊山
仲正の哥の
とくさかる
そのはらやまの
このまより
みかゝれ出ル
秋のよの月
といふ哥の心也
月鉾
孟宗山
二十四孝のまうそうの故事也
たかんな山ともいふ

【下段】六月七日さいれい
同十四日
同前
さうしきのきやうれつ

【07】

– 原文 –

[祭禮付山鉾つづき]

【上段】せんぢやうしのかさぼこ
みぶよりはやしかたのものどもいづる
あしかり山
あしかりのうたひの心なり
古今著聞に出る也
函谷ほこ
もろこしのじとうが故事より出たり
はうそがおとりをかたどる
郭巨山
二十四孝のくわつきよが故事也
世にかたほり山といふ
天神山

【下段】六人のぼうのしや
七どはんのつかひ
これよりつるめそのぎやうれつ

【08】

– 原文 –

[祭禮付山鉾つづき]

【上段】白楽天山
てうぐわせんじのらくてんとほうもんのてい也
菊水ほこ
もろこしのじとう
山にすてられし時
ほけきやうの四句のもんを菊のはにかきたる故事也
山ふし山
じやうざうきそのみねいりのてい也
かさほこ
みぶよりいづる
庭鳥ほこ
これは大江のまさひらに清少納言かよみておくりし
夜をこめて鳥のそらねははかるともの哥の心を作れり

【下段】じんめ
真福寺
竹之坊
法興院
三人かく年

【09】

– 原文 –

[祭禮付山鉾つづき]

【上段】飛天神山
風ふかはの御神縁によりて
つくしまて梅のとひたるてい
かまきり山
たうらうか斧をもつて
りうしやにむかふか如しといふ斉の荘公か故事也
花ぬすひと
保生(昌か?)式部が大内の梅をぬすみしてい也
琴破山
伯牙か知音といふ故事より出たり
放下鉾
世にあほうほこといふ
人形たなにはうかしの人形あり
岩戸山
あまのいはとのてい

【下段】山ふしきやうれつ
本願成就院

【10】

– 原文 –

[祭禮付山鉾つづき]

【上段】六月七日の山鉾の見送り
舟鉾
是は神功皇后三かんを退治のため出陣のてい
鬼はわたづみの神
かんしゆまんしゆをたてまつるてい也
六月十四日山の次第
橋弁慶山
よしつねと弁慶五条のはしにて主従のけいやくせし時の故事也
黒主山
世にさいきやうさくらともいふ
是はつらゆき古今の序に大ともの黒ぬし
が哥をひはんせし詞より出たり
観音山
これはふだらくの六くわんおんの内やうりうくわんおんのざうにてゑしん
のそうづのさく也
鈴鹿山
すゝかの立ゑほしといふ鬼をたいちのてい

【下段】御神剱
第一
牛頭天皇
すさのおのみこと也

【11】

– 原文 –

[祭禮付山鉾つづき]

【上段】淨妙山
此山は宇治川のかせんの時つゝゐのしやうめうか
かしらヲおさへ
一ら
いほうしかこへたるていなり
役行者山
ゑんの小角かつらき山にて鬼神をしたかへ給ふてい
八まん山
鯉山
りうもんといふたきへこひののぼるてい
鷹山
世に樽おひ山といふ
たかのゝてい也
舟鉾
しんぐうくはうぐう三かんをたいらげ帰朝のてい

【下段】第二
八大わうし
第三
少将井

【解説】

大日堂 御手洗 日向 太神 荒神 熊野 稲荷 美御前 夷愛宕 毘沙門 後み 衣かけ井 山王 白山 大黒八幡 神輿部屋 元三大師 祇園御本社 神楽所 楼門 中門 拝殿 二軒茶屋 感神院 本地堂薬師如来 鐘楼 松尾 天神 弁才天 多賀春日 梵天 藏王 夷 庚申 貴船 白髭 大黒 多賀 大社 竜田 御池 太田 薬神 西門 愛染 薬師 手水場 夷 成就院 東梅坊 西梅坊 などの名称がみえます。

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書誌情報 Metadata

タイトルTitle

花洛細見圖 カラク サイケンズ Karaku saikenzu

別書名 Alternative Title

花洛細見圖 : 寶永 カラク サイケンズ : ホウエイ Karaku saikenzu : hoei

寶永花洛細見圖 ホウエイ カラク サイケンズ Hoei karaku saikenzu

巻次Volume Title

6

作者Creator

金屋, 平右衛門 カナヤ, ヘイエモン Kanaya, Heiemon

出版者Publisher

洛陽 [京都] : 金屋平右衛門

出版年Date 元禄17 [1704] 序
時代区分Temporal 江戸 Edo
主題Subject 京都本 Kyoto book
資料種別Materiar Type 和古書 Early Japanese Book / 図書 Book / 静止画資料 StillImage
タイプType Image / Text
フォーマットFormat image/jpeg
言語Language 日本語 jpn
彩色有無Coloration Coloring
刊写別Publication way 刊本 Woodblock Printing
OPAC URLCatalog Record https://bukkyo.userservices.exlibrisgroup.com/discovery/openurl?institution=81BU_INST&rfr_id=info:sid%2Fsummon&rft_dat=ie%3D21301068340006201,language%3DEN&svc_dat=CTO&u.ignore_date_coverage=true&vid=81BU_INST:Services&Force_direct=false
原資料識別子Source Identifire 書誌ID: 991003340899706201
NCID: BA81994220
公開状況Access Rights インターネット公開 opened
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