佛教大学図書館デジタルコレクション

花洛細見圖 : 1

カラク サイケンズ : 1 Karaku saikenzu :1
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「 花洛細見圖」に含まれるアイテム一覧(全 15 件) Item list

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【02】

– 原文 –

花洛細見圖序

それ王城(わうじやう)は桓武(くわんむ)天皇(てんわう)より己来(このかた)累世(るいせ)の皇居(くわうきょ)千秋(しゆう) 萬歳(ばんぜい)の地(ち)なれば文武(ぶんふ)長久(ちやうきう)の守護(しゅご)として霊社(れいしゃ)霊仏(れいふつ)の 示現(じげん)ありし旧地舊蹟(きうちきうせき)もすくなからす 此故(このゆへ)に板行(はんくわう)の書 物(しょもつ)山城名所記(やましろめいしょき)を始(はじめ) 京わらんべ京はぶたえ雍州志(ようじうし)などさ まさまに多(おほ)くありといへども今我家(わがいゑ)に商(あきなふ)所の繪本(ゑほん)に便(たより)すべき 書(しょ)なきを残(のこり)おほく日夜(にちや)に洛陽(らくやう)の東西(とうざい)に歩(あゆ)み朝暮(てうぼ)中 花(ちうくわ)の南北(なんぼく)を見めぐり神社(じんじゃ)仏閣(ぶっかく)故事(こじ)来歴(らいれき)祭礼(さいれい)法事(ほうじ)の 年中行事(ねんぢうぎやうじ)雪月花(せつげつくわ)の故蹟(こせき)名所(めいしょ)等(とう)まで悉(ことごとく)あらため堂舎(だうしや) 方角(はうがく)それそれの容(すがた)を写(うつ)し全部(ぜんぶ)十五巻(くはん)の繪本とす是偏(ひとへ)に 一人の手に出るといへども普(あまね)く諸国(しょこく)の翫(もてあそび)となり 且(かつ)は洛陽(らくやう)独(ひとり)案 内(あんない)の便(たより)のみにあらず又は畫工(ぐはこう)の助(たすけ)にもなるべければ是また 梓(あつさ)にちりばめて永(なが)き桜(さくら)の春(はる)にむかふと云り

元禄十七甲申歳正月吉日 寺町通二条丅ル二町目 洛陽繪本所 金屋平右衛門板

【03】

– 原文 –

花洛細見圖目録 神社佛閣年中行叓 名所回跡諸色雜書

壹之巻 正月體 弥生節句 端午 七夕 重陽 住吉踊 大神楽 傀儡師 御火焼
貮之巻 禁裏 日之御門 南 門 公家門 唐門  花見之體 祇園 高臺寺 知恩院 御室 右近馬場 東寺
叄之巻 上加茂社 并競馬 下加茂社 并葵祭
四之巻 松ケ崎 干菜寺 百萬遍 吉田社 真如堂 黒谷 銀閣寺 送り火 鹿ケ谷
五之巻 永観堂 南禅寺 粟田口祭 庚申 知恩院 長樂寺 丸山 東本願寺御塚 双林寺

– 解説 –

一冊目壹之巻には年中行事が集中して収められ、目録には「正月體」「弥生節句」「端午」「七夕」「重陽」「住吉踊」「大神楽」「傀儡師」「御火焼」と九つの見出しがたてられています。また二冊目貮之巻の目録には「禁裏」(御所)の日之御門・公家門・南門・唐門及び「花洛」の名にふさわしく花の名所、祇園・高台寺・知恩院・御室・右近馬場・東寺の「花見之體」が見出しに立てられています。

【04】

– 原文 –

花洛細見圖目録 神社佛閣年中行叓 名所回跡諸色雜書

六之巻 祇園社 并祭禮 付山鉾 同御輿洗 夕涼
七之巻 安居 高臺寺 八坂 霊山 清水寺 并地主祭 六道 六原寺 并相撲
八之巻 大佛 卅三間堂 并矢数 知積院 泉涌寺 東福寺 并開山忌 稻荷社 并祭礼 藤森社 并祭禮
九之巻 東寺 尼寺 六孫王宮 嶋原體 壬生寺 并狂言
十之巻 本國寺 并唐人來朝 付曲馬乗 西本願寺 東本願寺

【05】

– 原文 –

花洛細見圖目録 神社佛閣年中行叓 名所回跡諸色雜書

十壹之巻 五条天使 因幡堂 并海佛 御影堂 若宮八幡 建仁寺 并木遣り  四条芝居體
十貮之巻 誓願寺 六角堂 并立花  空也堂 神泉苑 并五位鷺 二条御城 并武家礼儀
十叄之巻 上御靈社 下御靈社 并祭禮 一条革堂 聖護院 并峯入躰
十四之巻 相國寺 妙顯寺 并高祖御難 大徳寺 并禅僧 安楽花 今宮社 并祭禮 七墅社 千本閻广堂
十五之巻 北野社 并一代能 平野社 金閣寺 等持院 龍安寺 妙心寺

【06】

– 原文 –

【壹之巻】新春(しんしゅん)

長々敷(をさをさしき)君の 御國(みくに)の時(とき)津風(かぜ)枝(えだ)をならさず おどろかぬ鳥追 (とりをい)や屠蘇(とそ)のさかづきかさぬる年は 千寿(せんじゅ)万歳(まんざい)はやせやと打つヾみのをとまでもみなよろこびの和哥(わか)ならめ

– 解説 –

「正月體」の本文中標題は「新春」となっていて、床の間の三宝や軒端の注連縄飾りなど正月のしつらいのなかで鳥追や千寿萬歳が紹介されています。

【07】

– 原文 –

上巳(じやうみ)

陽春(ようしゅん)の徳(とく)そなはりて 弥生(やよい)の空(そら)は青(あを)楊(やき)をいとなまめかしき小女(こむすめ)まて千筋(ちすじ)の髪(かみ)にかけまくも 神のおきてをさからはぬしるし 桃色(ももいろ)の小袖は永(ながき)日のかげにうつろひひゐなの契りあさからぬ御代とかや

– 解説 –

「弥生節句」の本文中標題は「上巳」、中国由来の行事で五節句のひとつ、弥生三月上旬巳の日の節句で、後に「三」を重ねて三月三日の雛祭りとなりました。「重三」ともいいます。

【08】

– 原文 –

端午(たんご)

風雲(かせくも)を和す龍(りやう)ののぼりはいとけなき子の勢(いきをい)に似(に)てなをすゑながきをたのしめり

– 解説 –

「端午」は旧暦でいう五月(午の月)最初(端)の午の日の節句を意味していました。午の日はかならずしも「五日」とはかぎりませんが、後に「五」を重ねた日になりました。中国・屈原の故事に由来する行事で、軒端の蓬や菖蒲とともに龍ののぼりや武者人形が飾られた様子がうかがえます。「重五」ともいいます。

【09】

– 原文 –

七夕(たなばた)

よはひもなかきうしの角(つの)文字(もし)よりまなぶ (ゑひもせす) 京のわらはへ硯(すゞり)をあらいつくゑをそヽぎて梶(かぢ)の葉(は)の あを空(ぞら)や織女(をりひめ)が恋の三十(みそじ)一字(ひともじ)をあどなき筆(ふで)にちらするなりし

– 解説 –

「七夕」は中国由来の乞巧奠と日本の祖霊信仰、棚機津女(たなばたつめ)伝説が習合した行事で、床の間に短冊をつけた笹飾りがしつらえられた部屋で梶の葉に習字をする子や屋外では川で文机や硯を洗う子の姿も見え、文芸技芸の上達祈願が表れています。

【10】

– 原文 –

重陽(ちやうよう)

九月九日の節句(せっく)すべて都(と)鄙(ひ)遠境(ゑんきやう)の世人菊(きく)をあつめて 酒(さけ)をもとめ一期(ご)の栄(ゑい)は一盃(はい)の酒とたのしむも 陶淵明(とうゑんめい)が古(いにしえ)にかはらざりき

– 解説 –

「重陽」は陰陽思想にいう陽の月の最大値「九」に同じ数の日を重ねた九月九日のことで、菊の露を身につけ、菊酒を酌交して邪気を払い長寿を願うという菊の節句です。「重九」ともいいます。

【11】

– 原文 –

住吉踊(すみよしおどり)

堺(さかい)住吉(すみよし)の祭(まつり)御田植(おんたうえ)の神事(しんじ)とて社中(しゃちう)の若僧(にやくそう)いづれも早乙女(さをとめ)の出立(いでたち)をまなび 祝詞(ことぶき)の哥(うた)をうたふて踊(をと)る 毎年(まいねん)七十余度(よど)の祭(まつり)の其壱つ也 それを真似(まね)て京人(きやうにん)の勧進(くはんじん)する下僧(げそう)等(ら)女帯(おんなおび)に赤 (あか)まへたれすけかさに紅(もみ)の絹(きぬ) おふひうちわ拍子(ひやうし)をとり都(みやこ)の町(まち)ををとりありきてくわんしんを乞(こふ)その比(ころ)はいつも 夏(なつ)五六月を限(かぎ)る

– 解説 –

「住吉踊」は堺・住吉大社の田植神事として今もつづいているものです。ここに描かれているのは同様に御幣を冠した長柄の大傘を中心に早乙女のいでたちに紅絹の覆いをつけた菅笠姿で踊る、都の大道での様子であり、住吉神社以外でもあちこちで踊られていたようです。季節は「五六月(もちろん旧暦ですが)を限る」とあります。

【12】

– 原文 –

大神樂(だいかぐら)

神代(かみよ)のむかし天(あまの)岩戸(いわと)のまへの御神楽(みかぐら)に八百万(やをよろず)神 (かみ)たち すゝしめの神うたに岩戸(いわと)をすこしひらき面(おもて)しろやとの神(かみ)の御声(みこゑ) 末(すへ)の代(よ)のまなびは曲 (きょく)太鼓(たいこ)を打(うち)獅子舞(ししまい)をし都わらんべをいさましむるに 面(おも)白(しろ)やとは今もいゑり 実神國(けにしんこく)のしるしなれはいづれかこれをあふがさらん

– 解説 –

「大神楽」では曲太鼓、獅子舞を伴った岩戸神楽の様子が描かれています。

【13】

– 原文 –

傀儡師(くはいいらいし)

いつも春(はる)の比(ころ)は都(みやこ)の町をはいくはいし方(はう)二尺(しゃく)の箱(はこ)を負 (を)ひ中(うち)にちいさき人形を入て家々に来(きた)り あやなき一ふしにてこれをまはしいとなみとす 出所(しゅっしょ)は摂(せつ)州(しう)西 (にし)の宮(みや)より来(く)るとそ世にあやつりと名付て人形をつかふもこれよりはじまれりといふ

– 解説 –

「傀儡師」(くぐつし)には摂州西宮を発祥の地とし、木偶(でく)回しとも呼ばれる傀儡師(人形遣い)が肩から掛けた胸もとの箱から小さな人形を出して庭先で門付けする様子が描かれています。「えびすかき」、「えびすまわし」ともいわれ、『常照』52号で紹介した『十二月あそひ』では「恵比寿かき」と呼ばれています。人形浄瑠璃芝居の源流といわれています。

【14】

– 原文 –

火焼(ほたけ)

すへて十一月には千社(せんしゃ)万(ばん)神(じん)の御火(おほんひ)焼(たき)とてあり幼(よう)童 (どう)雅女(がじよ)なみ居て音声(をんせい)社(やしろ)を動(うごか)しておひたきのんのとゆふしでの神(かみ)の道(みち)すなをなるためしとかや

– 解説 –

目録見出し「御火焼」の本文中標題は「火焼」となっています。千社万神の神事として街中を行く神輿とともに家庭でも行われていた火焼の様子が描かれています。

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書誌情報 Metadata

タイトルTitle

花洛細見圖 カラク サイケンズ Karaku saikenzu

別書名 Alternative Title

花洛細見圖 : 寶永 カラク サイケンズ : ホウエイ Karaku saikenzu : hoei

寶永花洛細見圖 ホウエイ カラク サイケンズ Hoei karaku saikenzu

巻次Volume Title

1

作者Creator

金屋, 平右衛門 カナヤ, ヘイエモン Kanaya, Heiemon

出版者Publisher

洛陽 [京都] : 金屋平右衛門

出版年Date 元禄17 [1704] 序
時代区分Temporal 江戸 Edo
主題Subject 京都本 Kyoto book
資料種別Materiar Type 和古書 Early Japanese Book / 図書 Book / 静止画資料 StillImage
タイプType Image / Text
フォーマットFormat image/jpeg
言語Language 日本語 jpn
彩色有無Coloration Coloring
刊写別Publication way 刊本 Woodblock Printing
OPAC URLCatalog Record https://bulib.bukkyo-u.ac.jp/opac/opac_details/?amode=11&bibid=1000429109
原資料識別子Source Identifire 書誌ID: 1000429109
NCID: BA81994220
公開状況Access Rights インターネット公開 opened
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