魏志倭人伝と東アジア考古学
- 門田 誠一
- 吉川弘文館
- 2021.12
門田 誠一先生(歴史学部歴史文化学科)による紹介文
魏志倭人伝は邪馬台国や卑弥呼のことが書かれている史料です。これまでの研究は邪馬台国の場所はどこかが主な関心でした。しかし、魏志倭人伝は中国の歴史書なので、そこに書かれていることを中国の考古資料で解読したのが、この本の特徴です。当時の中国人の立場からみた古代の日本の姿を復原しました。考古学の専門書ですが、ここで示したように相手の視点からは何が見えてくるかを考えることは、歴史の研究だけでなく、いろいろな分野や場所で求められることだと思います。