『扶桑略記』の研究
- 扶桑略記を読む会 編
- 新典社
- 2021.8
三好 俊徳先生(仏教学部仏教学科)による紹介文
平安時代後期に作成された『扶桑略記』という歴史書を、日本文学研究や日本思想史研究を専門とする研究者9名の論考を集めた論文集です。歴史書を文学作品としてとらえると、どのように読むことができるのかという試みのもとでの専門的な議論が中心となります。執筆者ごとの視点の違いも興味深いところだと思います。三好 俊徳先生(仏教学部仏教学科)による紹介文
平安時代後期に作成された『扶桑略記』という歴史書を、日本文学研究や日本思想史研究を専門とする研究者9名の論考を集めた論文集です。歴史書を文学作品としてとらえると、どのように読むことができるのかという試みのもとでの専門的な議論が中心となります。執筆者ごとの視点の違いも興味深いところだと思います。斎藤 隆信先生(仏教学部仏教学科)による紹介文
中国の仏教史と教理学が時とともに転変する中で、その当時は間違えなく第一線で活躍していたにもかかわらず、今となっては無名になってしまった僧侶がいます。そのように歴史の中に埋没した僧侶を探して発掘し、その活動と功績を丁寧に調査し、現代に高く顕彰することは、とても意味のあることです。齊藤 隆信先生(仏教学部仏教学科)による紹介文
これまでの漢語仏典の研究は多くが長行(散文)を対象としていたが、それだけでは解明できないこともあった。そこで本書は漢語に翻訳された仏典の偈頌(韻文)を対象として、その音数律、声律、韻律などを調査することで様々な問題を解明している。Manuscripts in the Schøyen Collection / Jens Braarvig, editor-in-chief;v. 1, 3, 12, 26
齊藤 隆信先生(仏教学部仏教学科)による紹介文
唐代の浄土教儀礼に貢献した善導と法照の礼讃偈の律動をめぐって、音楽性、文学性、大衆性などを多角的に分析し、それによって浄土教儀礼が盛況した根拠を明確にした。齊藤 隆信先生(仏教学部仏教学科)による紹介文
浄土宗で相伝されている円頓戒の歴史と思想についての概説書。はじめに戒と律の概念を説明し、次にインド・中国・日本の戒律史を素描し、その上で天台宗で提唱された円頓戒の内容や、その後に浄土宗において展開発達してきた円頓戒の思想を述べている。齊藤 隆信先生(仏教学部仏教学科)による紹介文
法然が師と仰いだ中国唐代の善導が著した「五部九巻」の中から要文を採取し、それらを項目ごとに並列し、さらに善導の教義と儀礼のキーワードを示しながら、それぞれ解説した。更に附録として浄土宗三祖良忠の『観経疏伝通記』の見出しを掲載した。伊藤 真宏先生(仏教学部仏教学科)による紹介文
法然の和歌の解説。歌の背景と検証、法然の生涯。